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【テクニカル分析】#1 ローソク足について

はじめに

今回はテクニカル分析の#1「ローソク足」についてです。チャートを見ていると以下のようなローソク足がたくさん並んだものを見かけると思います。

今回はこのローソク足の見方・種類と,このローソク足から何が見えてくるのかをお話しします。

ローソク足1本の見方

まずはローソク足1本の見方について説明します。まずは簡単に図で説明します。以下の図を見てください。

始値(はじめね)・・・期間開始時の値段のこと

終値(おわりね)・・・期間終了時の値段のこと

安値(やすね)・・・期間中最も安かった値段のこと

高値(たかね)・・・期間中最も高かった値段のこと

陽線(ようせん)・・・始値より終値の方が高くなっているローソク足のこと

陰線(いんせん)・・・始値より終値の方が安くなっているローソク足のこと

実体(線)・・・ローソク足の始値と終値で囲まれた長方形のこと

上ひげ(うわひげ)・・・実体の長方形から上に突き出た線のこと

下ひげ(したひげ)・・・実体の長方形から下に突き出た線のこと

では、例です。下のチャートは日足(1本のローソク足が1日の期間)となっています。8日のローソク足がどうなっているか見てみましょう!

8日のローソク足が陽線で上にも下にも髭を出しているローソク足だとわかります。これを細かく下の図で見ていきましょう!

8日の始値の値段が100円でスタートし終値が101円となっているので、この日は価格が上昇していることがわかります。なので陽線となります。

ただローソク足を見ると上にも下にもひげを出していることがわかりますね。これは8日に一回は少なくとも始値100円より安い金額である安値の98.5円までになり、また終値である101円より高い101.7円になっていたことがわかります。

これがローソク足1本からわかる情報です。

以上が1本のローソク足の見方です。では次にローソク足の種類について見ていきましょう!

1本のローソク足で見る種類

大陽線・・・実体が周囲のローソク足に比べ明らかに大きい陽線。買いの勢いが強く、買いが続くサインとなることが多い。

陽の丸坊主
(ようのまるぼうず)
上ひげ、下ひげともに作らない大陽線。
始値から終値まで価格が一貫して上昇しているため強い買いサインであることが多い。
陽の大引け坊主
(ようのおおびけぼうず)
始値後に一旦下落するが、その後大きく価格上昇し終値が高値と同じである大陽線。
陽の大坊主ほどではないが、買いサインであることが多い。
陽の寄り付き坊主
(ようのよりつきぼうず)
始値から大きく価格上昇が続いたが、最後に下落となった大陽線。
買いサインではあるが、警戒が必要
(特に高値圏や上ひげが長いものにはこれから下落となる可能性があるので注意が必要。)
大陽線
(だいようせん)
上ひげ、下ひげがついた大陽線。
陽の丸坊主や陽の大引け坊主に比べるとやや弱いが、買いサインであることが多い。
陽の寄り付き坊主と比べると、ひげの長さや実体で強弱を判断するのでどちらが強いかは一概には言えない。

上記以外の大陽線以外にも以下のような陽線があります。

コマ実体が短く、また上下のひげも同様に短い陽線。
狭い範囲で買っては売られ、売られては買われで
やや買いが優勢ではあるが、相場は読みにくい
カラカサ始値から勢いよく下げた後、その後急上昇して
終値が高値で終わった陽線。
買い圧力が強いとも、売り圧力が強いとも読み取れる。
基本的には、
安値圏で現れたら買いのサイン
高値圏で現れたら売りのサイン
となっている。
トンカチ始値から勢いよく買われた後勢いよく売られ、
終値は少しだけ上昇で終わった陽線。
高値圏で現れたらトレンドの変換の可能性があり、
今後下落に繋がる可能性がある
トンボ始値から大きく下落した後に、大きく上昇し、
終値が始値と同じになったローソク足。
(少し上ひげが出ていてもトンボと呼ばれる)
カラカサ陽線ほど勢いはないが、
安値圏で現れたら上昇のサイン
逆に高値圏で現れたら売りのサインになる。
十字線始値と終値が同値のローソク足。
相場によって意味合いが異なる。
安値をつけた後に値が終わった場合は、
相場が持ち直したとも捉えられるし、
高値をつけ売られて終わった場合は、
下げに転じたとも捉えられる。

では、続いて陰線について見ていきましょう!

大陰線・・・実体が周囲のローソク足に比べ明らかに大きい陰線。売りの勢いが強く売りが続くサインとなることが多い。

陰の丸坊主
(いんのまるぼうず)
上ひげ、下ひげともに作らない大陰線。
始値から終値まで価格が一貫して下落しているため強い売りサインであることが多い。
陰の大引け坊主
(いんのおおびけぼうず)
始値後に一旦価格上昇するが、その後大きく下落し終値が安値と同じである大陰線。
陰の大坊主ほどではないが、売りサインであることが多い。
陰の寄り付き坊主
(いんのよりつきぼうず)
始値から大きく下落が続いたが、最後に若干価格上昇となった大陰線。
売りサインではあるが、警戒が必要
(特に安値圏や下ひげが長いものにはこれから価格上昇となる可能性があるので注意が必要。)
大陰線
(だいいんせん)
上ひげ、下ひげがついた大陰線。
陰の丸坊主や陰の大引け坊主に比べるとやや弱いが、売りサインであることが多い。
陰の寄り付き坊主と比べると、ひげの長さや実体で強弱を判断するのでどちらが強いかは一概には言えない。

上記以外の大陰線以外にも以下のような陰線があります。

コマ
(陰の極線)
実体が短く、また上下のひげも同様に短い陰線。
狭い範囲で売っては買られ、買われては売られで
やや売りが優勢ではあるが、相場は読みにくい
陰のカラカサ始値から勢いよく下げた後、その後上昇したが、
始値までは戻らなかった陰線。
陽のカラカサとと同じで安値圏で出現したら
安値脱出の可能性があるので買いサイン
となっている。
陰のトンカチ始値から勢いよく買われた後勢いよく売られ、
終値が安値となった陰線。
高値圏で現れたら今後下落に繋がる可能性がある
塔婆(とうば)始値から大きく上昇した後に、大きく下落し、
終値が始値と同じになったローソク足。
高値圏で現れたら売りのサインになる。

ローソク足の組み合わせ

ここでは1本のローソク足を1日単位(日足)としてみていきます。

かぶせ線前日の大陽線の後、前日の終値よりも高く始まったが、
当日の終値は前日の陽線の範囲内に終わりをつける大陰線の形。
2つ目のローソク足が大陽線の実体中心を下回るほどの陰線であれば
それまでの買い勢力が弱まり、上値が重い状態・相場転換になる可能性があると読み取れます。
2つのローソク足を1つのローソク足にすると、
陽のトンカチとなるので、下落につながる可能性があります。
切り込み線前日の大陰線の後、前日の終値よりも安く始まったが、
当日の終値は前日の陰線の範囲内に終わりをつける大陽線の形。
2つ目のローソク足が大陰線の実体中心を上回るほどの陽線であれば
それまでの売り勢力が弱まり、買い転換になる可能性があります
2つのローソク足を1つのローソク足にすると、
陰のカラカサになるので、買いサインとなります。
はらみ線1本目のローソク足が2本目のローソク足が包んでいるもの。
左の場合は、陽の陰はらみと言います。
前日は買い勢力が強かったが、次の日は売り優位となっているため、
売り転換になる可能性があります。
また、左図の逆である陰線が陽線を包んでいる場合は
陰の陽はらみと言い、逆に買い転換になる可能性があります
つつみ線
(抱き線)
2本目のローソク足が1本目のローソク足が包んでいるもの。
陰線から陽線のつつみ線は買いシグナル
陽線から陰線のつつみ線は売りシグナル
となります。